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顎関節症
顎関節症というのは、口が開きにくくなったり、口を開けるときコメカミが痛かったり、ゴックンとかジャリジャリとかいう音がする症状の総称です。
当院でも毎日顎関節症の治療を続けており、大勢の方がお出でになります。
その最大の原因は噛み合せにあるといわれています。
ところで、顎関節症を患っておられる多くの方は、項(ウナジ)から後頭部や側頭部にかけての慢性的な痛みや肩こりを伴っています。そればかりか、顎関節には全く症状が無く肩や首の症状だけの人もおられます。お年を召した方で特にスリムな女の方には人差し指などにしびれを感じておられることもあります。
アメリカではスポーツ選手は虫歯のある無しにかかわらず、まずかみ合わせを治すそうですが、私のところでも、かみ合わせの治療後「10年も若くなったような気がする」といわれた60代の女性、「スポーツが強くなった」という学生、「姿勢が良くなった」50代の女性、「腕が挙がるようになった」という50代の男性、などいろいろの方がおられます。
どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
それはかみ合わせが悪いと顎の周りの筋肉と同時に首の周りのの筋肉が緊張するからです。ただし、ここで言う噛み合せ異常とは機能的な話で美容的にいう前歯の歯並びのことではありません。
私は脊椎と歯の噛み合わせとの関係に興味を持って研究してきましたが、かみ合わせの悪い人の首のレントゲンを撮ってみると、頚椎(首の骨)の配列が乱れていることがしばしば見られます。そして頚椎の間から出る神経が、肩、後頭部、肩、腕、手の指にもつながっているのです。
この頚椎のあいだから出る神経が締め付けられて起こる病気を頚(肩)腕症候群と呼んでいますが、最近、かみ合わせ異常がこの病気の重要な原因の一つとして注目する人が多くなってきました。
また、頭痛、肩こり、顎関節症などは心理的な影響も大変受けやすいことが知られています。顎関節症はその他にも兎唇口蓋裂(三つ口)、脊椎側わん症、リウマチなどの骨や筋肉のさまざまな病気との関連も研究されています。

歯科治療としては、まず透明なプラスチックで作ったマウスピース(スプリント)をはめていただき、それを調整しながら正しいかみ合わせを求めます。かみ合わせの異常に原因がある場合はスプリント調整途上で症状がグンとよくなります。
中には長い間痛み止めの薬をのみつづけている人や、あんま、針灸、それにお医者さん通いをされていた人も治ることが少なくありません。かみ合わせ異常とこうした症状の関係がはっきり証明された患者さん場合には、正しいかみ合わせに直すための歯科治療が必要なこともあります。
最近、世界的に薬物や理学療法を併用するようになり、当院でもそうした治療を併用しておりますが、その他に針治療も取り入れております。症状が改善した後もリハビリテーションとして顎の運動などの指導もすることもあります。
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